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ペピーノ・ディ・カプリ Pepino Di Capri

ペピーノ・ディ・カプリ Pepino Di Capri


このタイトルでは、なんのことか分りませんね。

イタリアで1970年代から大活躍したカンツォーネの歌手なのです。

料理屋の倅でありながら音楽やテレビの仕事をさせて貰っていた1975年に、ドキュメンタリーの制作で私はイタリアに滞在しました。


当時、日本でも人気があったサンレモ音楽祭で二度も優勝した歌手、 

ペピーノ・ディ・カプリ、 歌手というより、自分で曲も作る才能で自らバンドを結成し、各地で公演をしていました。滞在していたトスカーナのリゾート地で彼に会うことが出来たのです。


(日本版も発売された彼のLPです)

日本では全く知られていない存在でしたが、現地の友人のすすめで聴いた曲がとても気に入って、コンサートに駆けつけたのです。

受賞曲は Un Grande Amore e Niente piu 「失われた愛を求めて」と邦題が付けられて日本でも発売されました。

〜ぼくは君から遠く離れてしまった、、漁師が海から離れてしまったように、、と始まる哀愁を帯びた印象的な曲で優勝したのです。


(気さくな人柄で、音楽談義が想い出です)

因みに1973年、浜口庫之助さん作曲の「みんな夢の中」を歌って日本

レコード大賞を獲得した高田恭子さんはNHK紅白歌合戦にも出演し、

サンレモ音楽祭に招待の栄誉を得ました。彼女が歌手になる前に聴いた歌唱力に強い印象を受けたのを思い出します。


なぜ、いまこの話しをしたのかと言いますと、たまたま見ていたテレビ東京の「裏イタリアSP」という番組でナポリのレストランを紹介し、

そこに来ていたお客さんが、あのペピーノ・ディ・カプリだったのです。

(テレビ東京の取材番組に登場したペピーノ・ディ・カプリ、)

73才、すっかり白髪になったペピーノはいまでも抜群の知名度、元気そうでした。懐かしくなって、ご紹介したというわけなのです。


カプリ島生まれで、ペピーノはジュゼッペの愛称、歌劇「アイーダ」や「椿姫」を作曲した偉大なジュゼッペ・ベルディはペピーノちゃんだったわけです。


イタリアでは年配の歌手でもそれなりの活躍をしているのですが、うれしいことです。大型ヨットのディーラーで会った「ジーノ・パオリ」さんは、おじさん歌手でしたが、いまでも大歌手と聞いて驚きます。



 
author:kenzotomo, category:-, 01:22
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ニューサマーオレンジが今年も、、

ニューサマーオレンジが今年も、、


昨年の今ごろもニューサマーオレンジをご紹介しましたが、ことしも伊豆熱川の友人が送ってくれました。伊豆半島の東側は温泉も豊富、太陽がいっぱい、柑橘類の栽培でも知られていますが、これは販売用ではなく、裏庭で穫れた無農薬のニューサマーオレンジなのです。


形も大小あったり、ワックス処理もしていないのでツヤもありません。なにか酸っぱい印象がありますが、食べてびっくり、夏みかんでも、

レモンでもオレンジでもない独特の酸味の中に、魅力的な甘さが潜んでいます。


(見た目は地味な無農薬ニューサマーオレンジなのです)

資料によれば1800年代に宮崎県で偶然に発見され、最初は酸っぱくて食べるひとが無かったけれど、次第に栽培されるようになった歴史があります。

始まりは日本特産の柚子(ゆず)が突然変異したもの、と考えられているようです。

日向夏という和名がありますが、後に四国でも栽培され、土佐小夏という品名もあります。現代の伊豆半島では現代風のニューサマーオレンジの名が付けられているようですが、味も改良が進んでいます。

(白い薄皮が食べられて栄養も豊富)

なんといっても素晴らしいのは新鮮な香り、誰でも知っているオレンジやグレープフルーツ、夏みかん、などにはない独自の風味が捨てがたい魅力です。

多少口に残る場合もありますが、むしゃむしゃと味わっています。

外側の皮は剥きますが、中の白い薄皮が美味しいのが意外です。


このニューサマーオレンジの皮でマーマレード作りをしようかと考えているのです。

東京の八百屋さんやスーパーではお目にかかれないかも知れませんが、伊豆に行ったら探してみて下さい。私は甘夏ミカンより気に入っています。

author:kenzotomo, category:-, 00:57
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外国人が多く利用するスーパー

外国人が利用するスーパー


東京の港区は外国大使館の数も多く、日本で最も外国人の多い地域として知られています。住人数は23万人弱ですが、10人に一人は外国人登録を受けています。しかも大使館関係者は含まれていないので、実体はもっと大勢になるのです。


港区の中でも麻布地区は大使館も多く、 欧米系の外国人が多いことに気が付きます。そうなると外国人向けのスーパーがあるのは当然かも知れません。


ここ10年間は、広尾に近い有栖川公園の隣りにある、「ナショナル麻布スーパー」と、麻布十番に近い「ニッシン・ワールド・デリカテッセン」の二軒が外国人のお客さんの間では人気です。


(ニッシンです。駐車場は一階で雨でも濡れません)

ニッシンは、元々はハムやソーセージの製造会社で質の高い製品を宮内庁やホテル関係に納入して、知る人ぞ知る高い評価を得ていました。

その敷地の一角をスーパーにして、一階は駐車場、三階は品揃えの豊富なワイン専門店になっています。

ナショナル麻布は、古くから人気のスーパーでチラシも英語、ニッシンと同じく明細も英語です。品揃えも欧米人好みで、外国へ行ったような雰囲気が楽しめるオシャレな空間でした。

しかし、新しく建て直すことになり、現在は工事中。8月にはオープンを予定していますが、どうなるか楽しみです。


(ナショナル麻布は左の有栖川公園の隣り、工事中でこれから建ちます)


ナショナル麻布工事中の余波で、ニッシンは大人気、ナショナルのお客さんも頼りにしてくるので、駐車場係を増やしたり忙しいのです。

品揃えも実に多彩で、日本人は食べたこともないような食品がさりげなく置かれています。お客さんとの会話も楽しいのです。


話しかけると快く応えてくれる自然な態度がうれしくて、お国を聞いたりします。必ず日本語で話しかけます。

先日は、インド洋、アフリカ大陸に近いマダガスカルの外交官。

ぜひ訪ねてみたいお国の一つです。

勉強になるので、つい買い物かごの中身を見てしまいます。

それはどんな料理にするのですか?と聞いたり会話が始まります。


それは良いのですが、うっかり他人のカゴに買い物を入れてしまい、謝ったり、相手のひとも気付かずに、自分で買ったつもりになったり、失敗も面白いのです。

author:kenzotomo, category:-, 00:36
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通話表、言葉でものを伝えます。

通話表、耳のせいか、話し方なのか、、


通信がいまほど便利でなかった1950年代、ノルウエー沖の漁船で急病人に血清が必要になり、アマチュア無線で助けを求め、通信の不自由な時代に国境を越えて、アメリカもソ連も数カ国の人が一つになって援助をしたという実話を元にした壮大なドラマがありました。


石原都知事が記者会見で、東日本大震災にアマチュア無線が役立った話に言及し、映画にもなったこの小説「空と海の間に」に触れました。

文科系の私が無線の勉強を始めたきっかけの書でした。


(都会の真ん中に、日本人が発明した八木アンテナが、4m以上あります)

みなさんは、言い間違え、聞き間違え、の経験をお持ちではありませんか?料理店の注文も間違いを避けるために、多くは口頭ではなくメモを使います。アマチュア無線は世界中と英語の音声や電信で交信して、

お互いのコールサインを確認します。

上級に合格すると利用できる範囲が拡がります。


交信相手とカードを郵便で交換するのも楽しみだったのですが、短波無線の場合、電波の状態によっては壊れた電話のように聞き取りにくく、相手が伝える言葉がローマ字のEなのか、Cなのか、Bなのか聞き取れないのです。ぜんぶがギーギーギーと聞こえたりします。そこで、無線の世界ではフォネティックといって、音声通話表を使います。


これは世界共通の通話表で、航空会社などあらゆる無線を使う職業で標準になっているものがあります。


(国際標準の通話表です)


たとえば、ローマ字のABCは、A=アルファ、B=ブラヴォー、C=チャーリー、D=デルターと言った具合で、誤認を避けるわけです。

先ほどの、ギーギーギーも、エコー、チャーリー、ブラヴォーで問題解決です。面倒なようですが、慣れれば当たり前のように言葉が出ます。

相手が繰り返して同じことを言って交信が成立するのです。


日本の警察などでもパトカーが犯人の名前など間違えないように、山田さんなら、ヤマトのヤ、マッチのマ、タバコのタ、と無線で伝える決まりになって、日本語の通話表が定められています。

日本人は技術の発展に優れていますが、このようなシステム作りには欧米人が優れています。


日本語では「聞こえますか?」と聞きますが、英語ではDO YOU READ ME?「あなたは理解できますか?」と聞きます。

聞こえただけではダメと、はっきり分けて考えます。

それで理解度がどの程度か1〜5までの数字で伝えます。

3くらいだと、やっと判るよ、という具合。

通信はお互いの理解のものと肝に銘じることができます。


日本人は、会話や会議などで、ぼそぼそと自分本位に話す人が少なくありませんが、しっかりと発声して相手の心に飛び込む話しをする方が社会的にリードしておられるような気がします。






 
author:kenzotomo, category:-, 00:45
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大相撲五月場所、東京の本場所が始まりました。

大相撲五月場所、東京の本場所が始まりました。


お相撲なんて興味ないなぁ、という方が多いのですが、実はちょっとしたキッカケがあると面白さが判る深いものでもあります。 

日本古来の文化を大切に守り、単なるスポーツではないところに素晴らしさが満ちています。

力士はこの時代に、わざわざ髷を結い、服装や立ち居振る舞いにも厳格な決まりがあって、守らねばなりません。


先日もお話ししましたが、子供の頃から相撲を見続けて50年以上経ってしまいました。

ハワイ出身で大活躍した高見山(東関親方)が、数年前に「ぼくも定年ですよ、」と淋しそうに話しかけてきたのを思い出します。

時が過ぎ行くのは仕方のないこと、立派な業績を残した力士のみなさんを尊敬しています。


さて、今場所はなんと史上初めての六大関。五大関は経験がありますが、6人は初めてで、相撲解説の「北の富士」さんが、気持ちを聞かれて「ぼくも経験がないので判らない」といったのも頷けます。


先日の懇親会で大関把瑠都に、横綱になる大切なヒントを伝えたとお話ししましたが、きょうの取り組み、小柄でも強い「豊ノ島」戦では相変わらずの豪快な取り口で、豊ノ島を吊り出してしまいました。


(豊ノ島を豪快に吊り出す把瑠都) 写真はいずれもNHKの中継画面から

まるでクレーンみたいに後ろから回しを掴んで吊り出すのは恐ろしい力です。しかし、この手は失敗すると負けてしまうので、横綱を狙うなら使うべきではないのです。

ちょっと目が合って、何か言いたそうでしたが、、。


(ちょっと目線が気にしています)

NHKの名アナウンサー杉山邦博さんにその話しをしたら、「いや、彼の場合はこれでないとダメなのではないか、、」と私の見方と違っていました。

どうなることか、楽しみでもあります。


前頭三枚目の豊響(とよひびき)というお相撲さんが負けて、私の上に落ちてきました。体重170キロ。砂かぶりの席は危険でもあるのです。

(土俵下に落ちる寸前です)

テレビでは何事もないようにカメラを切り替えましたが、あと5センチで私の大事なところを潰されるところ、彼が手をついた私の足首はちょっと擦り剥けました。あぶないあぶない。


(周囲の人はニコニコ、下にいる私はのしかかられて真っ青)

六大関が全部勝って、幸先が良いと思ったら、横綱白鵬が曲者の「安美錦」に不覚を取りました。初日から横綱に土がついて六大関が迫る、おもしろい場所になりそうです。

author:kenzotomo, category:-, 00:33
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「そらまめ」を食べましょう

「そらまめ」を食べましょう


今が旬の「そら豆」ですが、日本だけでなく世界各地で人気の豆で栄養価も高いのです。築地には真冬の12月には春の香りとして鹿児島産が主に料理店用に出荷され、価格は高いけど味も良く人気なのです。


毎年「そらまめ」の話しを申し上げていますが、どうして5月が旬のそら豆がそんなに早く出荷できるのか、鹿児島県は暖かいとは言え、真冬なのにハウス栽培のお蔭なのだろうと軽く考えていました。


ところが、NHKのテレビ番組で謎が溶けました。ありがたいものです。

発芽したばかりのそら豆を冷蔵庫で寝かせる方法を見付けたのです。

そうすると、目が覚めたそら豆は冬を越したと勘違いして、育ち始めるというのです。鹿児島県のそら豆出荷量は日本一になりました。

これを発見した知恵もスゴいけど、お蔭で、冬のうちからそら豆が楽しめるという訳です。暖かい地方だから出来る芸当でもあります。


(出始めは種子島から出荷されます!)

種子島なんてロマンですね。私の尊敬する友人は、その昔テレビ中継の仕事で知り合ったミス種子島をお嫁さんにしました。

良妻賢母で仲睦まじいのです。


鞘から外した鮮度の良いそら豆に包丁で切れ目を入れ、若いもので2分、ちょっとお歯黒といって黒い筋の入ったもので3分茹でます。

お湯を切り、塩を振って火の上で鍋を揺すります。これで熱々の茹でたそら豆が味わえる最高の食べ方です。冷めると皮がしぼみます。


(そして福岡も、寒いうちに始まります)

箱の右側、Mに○が付いていますが、サイズを表します。Mは2粒入り、Lの場合は3粒入っている場合が多く、値段も高めです。


たいがい、冷めたものを食す機会が多いのですが、茹で立てもお試し下さい。鞘から外して売っている場合が多いのですが、鞘のままの方が鮮度が落ちません。難しいところです。

とにかく保存しないで食べてしまうのがいちばんなのです。


30年ほど前に銀座の泰明小学校の並びにあった中華料理店は、中国人のお店でしたが、「皮付きそら豆の炒め物」は忘れられない美味しさでした。ふつう皮は口に残るのですが、これは全く気にならない。

どこかで食べさせてくれる店はないかな?

と、この時期はいつも思います。


 
author:kenzotomo, category:-, 01:36
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「東をどり」(あずまおどり)はいかがですか?

「東をどり」はいかがですか?


オペラのあとには、和の世界。「東をどり」のお話をいたします。

私たちも西洋化してしまって、邦楽や日本舞踊を楽しむ方もすっかり減ってしまいました。これは残念です。

しかし、歌舞伎がそうであるように、歴史ある舞踊や音楽の形式は、

その比類ない様式美と完成された舞台形式で海外のアーティストたちにも少なからず影響を与えているのです。


京都、大阪、東京と、日本を代表する都市には料理文化が発達し、料亭が数多く存在します。東京でも宴会を取り持ち、磨かれた芸を披露する芸者さんたちは重要な存在で、新橋、赤坂、神楽坂、向島、浅草、などにそれぞれの組合があり、大勢の芸者さんが活躍していました。


「東をどり」は中心的な存在の新橋芸妓組合が大正14年に京都の「都をどり」に比して、芸者さんたちの芸を披露する、いわば発表会を始め、そのために新橋演舞場が建てられたのです。

ですから、劇場なのに演舞場と名が残っているのです。


戦争で中断されましたが、戦後の復興には川端康成、谷崎潤一郎、吉川英治、川口松太郎といった方々が、舞踊劇の戯曲を執筆して下さり、

ことしも5月27日から四日間、新橋演舞場で行われます。

東京新橋組合とは銀座、新橋、築地といった地域をまとめた組合で、

銀座八丁目に検番と呼ばれた事務所を設け、その伝統はいまでも受け継がれています。

検番とは、料理屋さん、芸者屋さん、待合いなどをまとめた事務所をそう呼びました。お客さんの要望で芸者さんを呼ぶ時には欠かせないのが検番なのです。


芸者さんたちの芸の修行は厳しいもので、しかも先生たちは最高峰の長唄、清元、囃子方や花柳流、尾上流、西川流など舞踊の名人ばかり。「東をどり」の舞台は半端なものではありません。

しかも、組合を代表する、金田中、新喜楽、吉兆などなど、日本を代表する料亭がお弁当をお客さまに用意して、券とのセットもあり、お得な料金で味わって頂けるので、別の楽しみもあるのです。

東京新橋組合の料亭さんは、私たち銀座日本料理組合員でもあります。


日本文化の粋を味わってみたい、と思われたら、ぜひご参加下さい。

おみやげコーナーにもあるのですが、お食事と一緒の券は毎年早めに売り切れてしまうようなので、ご予約をなさった方がよろしいでしょう。


電話番号は0570−000-489、又は「ぐるなび」でネット販売も利用できます。インターネットでは、「東をどり」で検索して下さい。





 
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蝶々夫人とお寿司の関係

蝶々夫人とお寿司の関係


世界的に人気となっている日本の寿司。海外の機内食にまでSUSHIが登場する時代になりました。それがオペラとどんな関係が??


(機内食にも登場するSUSHI)

みなさんはオペラに興味がおありでしょうか? 音楽家でも、クラシックは別物で興味がないという方が少なくありません。

その一方で、仕事で演歌を歌っているけど、音楽全般に深い理解と興味が尽きない方もおられます。

それぞれの違いを楽しめる感性は素晴らしいと思います。


プッチーニといえば、1800年代から1900年代初頭に活躍した最も偉大なイタリアの作曲家として知られています。

若くして世を去った俳優ジェームス・ディーンが、一番好きな曲は何か?と聞かれて、蝶々夫人の「ある晴れた日に」だとインタビューで答えた時、私は学生だったけど強烈な印象を持ちました。恥ずかしながら、日本が舞台のヘンなオペラぐらいにしか思っていなかったのです。


日本を代表するオペラ歌手、岡村喬生さんが、「蝶々夫人」の解釈の誤りを改め、新しい演出を試みて素晴らしい舞台を作りました。

プッチーニが晩年を過ごしたトスカーナ州トーレ・デル・ラーゴの野外劇場での公演でした。

ところが日本人には納得の演出が、イタリア人から見ればオリジナルを変えるべきでない、との指摘があったのです。


(日本の障子を巧みに使った簡素な舞台) WOWOWの中継画面から

そんな中、私はテレビ中継されたメトロポリタン歌劇場の「蝶々夫人」を観る機会がありました。演出は壮大な映画「イングリッシュ・ペイシェント」でアカデミー監督賞を得たアンソニー・ミンゲラ。

彼は2008年に病気で他界してしまったけど、演出は残ります。


それは驚きの舞台でした。中国人デザイナーの協力で作られた舞台は、少し中国風だけど簡素で判り易い。黒子が登場して梵鐘を鳴らすように舞台両脇の長い綱を引き下げると、幕が上がって行く演出。

歌舞伎や文楽の技法を取り入れた斬新で魅力的な舞台なのです。

厳しいソプラノを求められる蝶々夫人も小間使いのスズキも欧米人、

しかし、歌唱力が素晴らしい。


(歌舞伎の黒子が操り人形を使います) WOWOWの中継画面から

子供や赤ん坊は黒子が動かす操り人形が使われます。しかもそれが不自然ではない。悲恋の蝶々夫人が自らの命を絶ち、幕が下りて観客は熱狂の嵐でした。何回も聞いて、見た舞台。

これほど新鮮で驚きに満ちた演出は初めてでした。


それが、世界に広がった日本の寿司を考えさせてくれました。

世界で形を変えてまで普及をし、評価を得ていることを思ったとき、

いや、寿司は本物でなくては、シャリの加減や酢の〆方が、、といった本来の姿とは別の魅力が存在することを否定できないと思ったのです。


形や味は違っても、新たに受け入れられる素晴らしいものなら、価値があると考えさせられました。 
author:kenzotomo, category:-, 00:34
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江戸前の魚で天ぷら

江戸前の魚で天ぷら


30年ほど前に東京湾内で穫れた千葉県産の魚を「江戸前」とテレビ番組で紹介して、料理評論家の方にお叱りを受けたことがありました。

曰く、江戸前は木更津の内側までで、それ以遠は江戸前と呼ばない、

というものでした。確かにそうなのです。


でも時代は進み、湾内の魚は貴重品になり、カニの爪のような形をした三浦半島から房総半島の先までは立派な江戸前と呼ばれています。

輸入品が多くなった最近では国産のものを江戸前と呼ぶ仲買もいます。


暖かくなって、春から初夏にかけての魚が登場しています。

築地市場では産地名の札を付ける仲買のお店が増えましたが、江戸前は自慢げです。


(竹岡と札が置かれたシロギス)

金沢八景の近くで穫れる車エビや、千葉県富津の近く、竹岡に揚がる魚介類は貴重な江戸前として評価も高いのです。


昔は、竹岡ってどこだ?なんて言っていました。築地からは遠かったのです。しかし、東京湾横断道路が出来てからは、すっかり便利になり、

1時間足らずで着いてしまいます。

森田健作千葉県知事の英断もあって当初は四千円もしていた通行料が

当面は800円に。これは利用しない手はありません。


しかし、バカらしいほど高い通行料金を一体誰が考えたのでしょうね。通る車から建設費用を改修するって、経済を活性化するための道路ですよ。みんなが利用できなくては意味がないのに。


(鱚(キス)を開く。お客さんの要望で魚を下処理する場合もあります)

それはともかく、鮮度の良い味の良い魚をとことん求めるのは日本人の専売特許みたいなもの。唐辛子やスパイスなどで味を付けず、素材の味を楽しむ、日本だから出来る文化は守りたいものです。


(自家用のキスの天ぷら、尾が垂れて下手ですが、味はピカイチ)

築地で仕入れた竹岡のシロギスと、メゴチを天ぷらにしました。

上質の素材を鮮度の良いうちに調理してこそ、和食の価値が冴えます。


(こちらはメゴチ、天ぷらには絶品ですが手に入りにくいのです)

クセがなくて上品な旨味が生きている。これがほんとの味わいです。

もうそろそろ、寒い間は底に隠れていた羽田の穴子が顔を出す頃です。
また楽しみが増えます。
 
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アメリカの宅急便? UPS

アメリカの宅急便? UPS


きょうは、料理の世界から少し外れた運送の世界のおはなしです。

海外、それもアメリカから荷物を受け取りの際に、小型の電子端末を差し出して、そこにサインを下さいという会社があります。

ハンコではダメなのです。なぜなのでしょう。


今回、ニューヨークの商店からあるものを購入して、その理由を理解しました。それは驚くほどの努力と工夫の結果でした。

日本時間、23日の午後4時半にインターネットで注文した品物は、現地が真夜中でも自動応答で受注を確認し、メールを送ってきました。


夜の11時半(現地時間午前10時)には発送したとメールが来て、ここからはUPSの配送状況をチェックするようにアドレスが添えられています。


UPSは現地の朝11時半に受注、夜の9時44分にニューヨークを出発と記載されています。その後も、経由地ごとに荷物はチェックされ、与えられた番号を見る度に、経由地が追加されて行きます。

それはまるでドキュメンタリーを見ているような面白さでした。


(メール上のチェックボタンを押す度に更新されて行きます)

写真は次々に経由地が増えて行く報告画面で、10時21分にニューアーク到着。11時42分には出発しています。その後、ケンタッキー州ルイビルに到着、3時21分に出発、朝6時01分にアラスカ州アンカレッジ到着。8時17分に成田に向けて出発。

貨物とその専用便がめまぐるしく移動しています。

そして成田には日本時間25日の8時27分に。輸入手続きが10時3分。

なるほど、そこまで精密に記録されているのです。


と思っていたら、午後3時39分には我が家の玄関にピンポンです。

端末の画面にサインすることで、通信回線に受け取りが送信され、すべての業務が完了して、私のパソコンにも完了の記録が表示されました。


(国際便なのに、なんとも早くて安心なシステム)

正確で自分の荷物が置かれている状態が常に把握され、安心して受け取れる。しかもですよ、国内便より早いかも知れません。

日本時間23日の午後ニューヨークに注文したものが、25日の午後に手元にあるのですから驚くほかはありません。


UPSってなんだろうと、よく判らずに荷物を受け取ってきました。

(因みに米国郵便はUSPSなので間違え易い)。

それが日本のヤマト運輸と提携する世界最大の運送会社、ユナイテッド・パーセル・サービスなのです。


20世紀初頭に始めた業務は、自社の専用貨物便はもちろん人工衛星まで所有して、膨大な量の貨物を正確にさばくシステム作りの素晴らしさを実感することができました。

サインが必要な理由がやっと飲み込めたのです。

日本も負けてはいられませんね。料理を送ってみようかな、、、。

 
author:kenzotomo, category:-, 01:08
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